芸能休業中だったピエール瀧さんは、2月下旬に俳優として復帰予定です。
復帰は大きなニュースとなり、マスコミやネットを騒がせました。
賛否の意見はあるでしょうが、復帰作に注目が集まるのは必然のことです。
ではピエール瀧さんの復帰作となる映画は、どんな内容の映画なのでしょうか。
過去に出演したドラマについても紹介します。
ピエール瀧が逮捕された理由を振り返る
ピエール瀧さんが逮捕された理由は、コカイン違法所持と使用によるものです。
2019年3月13日に関東信越厚生局麻薬取締部は、ピエール瀧さんを麻薬取締法違反の疑いで緊急逮捕しました。
報道によると厚生局は「薬物を使用している」という情報を元に、12日午後6時に家宅捜査を開始。
ピエール瀧さんに任意同行の上尿検査をおこなったところ、コカインの陽性反応が出ました。
検査結果を受けて逮捕となり、13日未明にマスコミへ発表する形となります。
4月には、保釈金400万円を支払い保釈。
6月には東京地裁で初公判がおこなわれ、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の刑が言い渡されました。
ピエール瀧が来年(2021年)2月に復帰する映画「ゾッキA・ゾッキB」とは?
ピエール瀧さんは2020年2月に復帰することが決まり、大きなニュースとなっています。
他にも「Netflix」のドラマ「全裸監督」のシーズン2にも出演が決まっています。
復帰に関しては疑問視する声もあるでしょうが、例え執行猶予の身であっても、仕事をする権利は法律で認められています。
ピエール瀧さんの記念すべき第一作目となるのは、2021年公開予定の映画「ゾッキ」です。
タイトルのインパクトは強いものの、一体どんな内容の映画かは全く想像がつきません。
果たして一体どんな映画なのか、取り上げます。
「ゾッキA・ゾッキB」は自治体総出のビッグプロジェクト映画
「ゾッキA・ゾッキB」は、原作者の故郷である愛知県蒲郡市(かまごおりし)の全面協力のもとで制作される映画です。
2020年2月4日から、撮影が始まりました。監督は3人になるものの、「共同監督」という形になります。
監督を務める3人は、竹中直人・山田孝之・斎藤工と、日本を代表する俳優陣です。
竹中直人が発起人となり、斎藤工と山田孝之に声をかけました。竹中直人と斎藤工は監督経験がありますが、山田孝之は初監督作品となります。
ピエール瀧さんの復帰作となった理由は明らかになっていないものの、監督を務める山田孝之の後押しがあったのではと見られています。
2人は映画「凶悪」で共演し、絶妙なやりとりをおこないました。なおピエール瀧さんが「凶悪」で演じたのは、須藤純次役で死刑囚でした。
シュールな原作「ゾッキA・ゾッキB」の内容
>>原作のゾッキA・ゾッキB
原作は2017年に刊行された、大橋裕之の短編集「ゾッキA」と「ゾッキB」です。
原作者である大橋裕之の自費出版時代を1冊にまとめた短編集で、ヘタウマな絵柄でありながらも、妙に引き込まれます。
ピエール瀧さんが演じるのは、ゾッキの中の話「Winter Love」に登場する漁師・定男です。
定男は原作には一切顔を見せず、セリフのみでしか登場していません。果たして映画ではどういう形で登場するのか、答えを知るには2021年の公開を待つしかなさそうです。
なお大橋裕之の作品が映画化になったのは、今回が初めてではありません。
2020年1月にはアニメ映画「楽器」が公開となり、シュールながらも凝りに凝った作画で、高い評価を得ています。なお内容は、楽器を触ったことがないヤンキー達の物語です。
ピエール瀧過去出演ドラマ3作のみどころ紹介
ピエール瀧さんは、過去に数々の名作映画やドラマに出演してきました。
出演した映画の中には「Always 三丁目の夕日」のような、大ブームになった作品もあります。
ドラマに至っては、大河ドラマや連続テレビ小説と、日本人では知らない人がいないほどの有名作品に出演していました。
過去に出演した作品を1つずつ紹介すると、とんでもないボリュームになります。そこで、映画2作ドラマ1作に的を搾りそれぞれの見どころについて紹介します。
「麻雀放浪記2020」
1945年から2020年に、タイムスリップした麻雀ギャンブラー坊や哲。彼が行き着いた2020年は東京オリンピックが廃止され、超監視社会となっていました
。治安は悪化し、街は失業者で溢れている世界です。
斎藤工が主演の映画で、ピエール瀧さんが逮捕される直後に公開されました。一連のスキャンダルにより一時は公開が危ぶまれたものの、配給会社の英断により公開となりました。
なおピエール瀧さんの役柄は、元オリンピック組織委員会の会長・杜役です。
本作の見どころは、20台のiPhoneで撮影されている点です。
現在公開されているほとんどの映画はデジタル使用とは言うものの、iPhoneでの映画撮影はかなり斬新です。機動力はかなり高く、リアリティあるシーンが本作の見所と言えます。
【サニー/32】
当時11歳の女児が同級生を殺害してから14年後、中学教師の藤井赤理は何者かに拉致されました。
犯人はサニーを崇拝している男2人組です。サニーとは、14年前に同級生を殺害した犯人女児につけられたニックネームでした。
長崎佐世保小6女児同級生殺害事件が、モチーフになった映画です。
ピエール瀧さんが演じていたのは、女性教師を拉致した崇拝者の1人柏原勲役です。ピエール瀧さんの共犯者となる小田武には、リリー・フランキーが務めました。
見どころは拉致をされた赤理と、拉致犯との奇妙な人間関係です。
一般的に考えたら、拉致をされた側は極限状態に陥ります。しかし「サニー/32」も極限状態に追いやられるものの、状況が状況だけにおかしな方向に向きます。
おかしな状況になった時に、ピエール瀧さん達出演者がどういう行動を取るのかが、映画の見所です。
「きんぴか」の見どころ
「きんぴか」はWOWWOWで全5回放送された、浅田次郎原作のTVドラマです。
浅田次郎は「鉄道員」など数多くの名作が映像化された人気小説家ですが、TVドラマ化されるのは、「きんぴか」が初めてです。
見どころは筋を通そうとした男3人でしょう。1人目は絶対的に信じていた組に裏切られたヤクザ阪口健太
。2人目は政治家の罪をかぶって刑務所に入れられた秘書官広橋秀彦。3人目は1人でクーデターを起こした元自衛隊の大河原勲です。
ピエール瀧さんは、3人目の大河原勲役を務めました。安全保障関連法案の撤回を求めるために、上官に銃を向けす。
当然上手くいくはずはなく、病院送りになりました。なおピエール瀧さんは、映画「シン・ゴジラ」においても自衛官・西郷の役を務めています。
ピエール滝さんの復帰後に期待するファンは沢山いる
ピエール瀧さんがおかした罪は許されることではないものの、再出発を阻む権利は誰も持っていないはずです。
数多くの映画やドラマに出演し、作品に厚みを持たせた功績は紛れもない事実です。
復帰後は前よりも俳優という仕事に力を入れて、見たことがない世界を見せてくれるかもしれません。